トップメッセージ

「日本の静脈産業プラットフォーム」として
経済・社会の二つの価値を創出しながら
成長してまいります。

代表取締役社長執行役員
松岡 直人

2020年3月24日、私どもリバーホールディングスは東京証券取引所第二部に新規上場いたしました。創業以来、長きにわたってご支援いただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げるとともに、上場企業としてさまざまなステークホルダーの皆さまに価値を提供し続けていくという決意と覚悟のもと、日々の経営の舵取りに精一杯努力してまいる所存です。

資源を持たない日本社会が持続可能な姿になるためには、廃棄物を回収し、資源として再生・再利用する循環型社会の実現が欠かせません。そのためには、当社のような静脈産業に位置する企業が、欧州の同業のように国やエリアの産業社会のスケールに見合った技術と組織力、ネットワークと資金力をもつ“静脈産業プラットフォーム”を形成することが必要です。

こうした課題認識をもとに、当社は2015年から「日本の静脈産業プラットフォームへ」を掲げ積極的な経営戦略を推進してきました。この「プラットフォーム」という言葉には、地場産業である廃棄物処理・資源リサイクル業が連携し合い、より多くの、より多様な資源を利活用していこうという事業機能面と、多種多様な企業文化を有する企業同士が組織の枠を超えて新しい技術や取り組みに挑戦していこうという組織体制面の“融合の場”になりたいという想いを込めています。

この目標に向かって、当社では毎年、向こう3年間の社会変化を想定した中期経営計画を推進しており、事業環境を踏まえて毎年注力テーマを選定しています。その一つは「グループ統合」です。リバーグループは「静脈プラットフォーム」化を目指して2000年代以降、積極的に国内の事業会社のM&Aを推進してきました。グループのスケールアップを図った一方で、グループ8社・19事業所での機能重複や営業、技術開発のシナジーが発揮しづらいという課題が生じていました。そこで当社グループは、本格的なPMI(Post Merger Integration)に着手し、向こう3年ぐらいをめどにグループ内の事業機能や人材をエリアごとに最適化していき、事業会社の再編も視野に入れています。また、コスト面も含め、日本から多くの廃棄物資源を受け入れていた中国の輸入規制に伴い増加しつつある中間処理後のダストの減容化、燃料資源化といったリサイクル技術の開発にも取り組んでいます。

一方、人材の観点からは、次世代のリバーグループを支える人材を育成していくために、現在、これまでの教育・研修制度を整理・体系化した社内教育機関「リバーアカデミー」の創設を準備しており、教育・研修機会の一層の充実、幹部候補生の計画的な育成などを図っていく予定です。

昨今、企業評価の新たなものさしとして、「ESG(環境・社会・ガバナンス)」という非財務の取り組みや、2015年に国連で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」への貢献度が注目されていますが、静脈産業が真に産業として日本社会に根づくことは、まさにこうした潮流に合致するものだと確信しています。

私は常々、企業価値とは収益力などの経済価値と、社会課題解決力である社会価値が融合したものであると社員に伝えています。リバーグループが日本を代表する静脈産業プラットフォームを形成し、成長することで、社員をはじめリバーグループに関わる多くのステークホルダーとともに広く未来社会に貢献する喜びを分かち合いたいと思います。

代表取締役社長執行役員
松岡 直人