REVERコラム

リサイクル市場動向 ~鉄、非鉄、古紙編~

資源リサイクル・産業廃棄物処理業のスズトクグループ イノベーション担当、堀口です。
今日は鉄、非鉄、古紙のリサイクル市場動向についてお話いたします。

今月は、鉄、非鉄、古紙ともに、若干の強弱の動きはありますが、比較的落ち着いた値動きです。

リサイクル市場動向 ~鉄、非鉄、古紙編~

『鉄スクラップ』

国内で取引される鉄スクラップは、7月に向けて夏の使用減少を控えているが、足元のスクラップ発生が落ち込んでいるように聞かれているため現状価格については様子見の状態。
海外輸出向けの鉄スクラップは、大口需要家が興味を示した為、先行き価格に期待感が出はじめ、国内もつられる形で多少の値戻しもあった。しかし輸出の予約配船が消化(終了)されるにつれ輸出価格の相場が弱い方へと動き出しているものと思う。

(鉄担当 鈴徳 鈴木隆幸)

『非鉄スクラップ』

中国当局による環境規制の為、中国が輸入するスクラップの取締まりが強化され、低品位のスクラップがシップバック(返送)される事案もあり、日本国内の輸出業者の買い気は弱いままだった。
とはいえ、中国の規制も一服感からか相場反転のタイミングでは買い気が出てきて品物を物色し始めている。
また、国内の伸銅・製錬メーカー各社の買い気に目立った変化は無いが、発生量が少ない中で問屋各社の在庫が減り、メーカーへの来月納入分の荷物を手当てするため集荷競争が激しくなり高値が出てきている。
銅については為替や原油価格などが影響を及ぼすが、国内の銅建値は66万円/tから68万円/tの改定幅が数か月続いており、基本的には安定していると言える。

(非鉄担当 鈴徳 茂木 章弘)

『古紙リサイクル』

・段ボール・新聞古紙

前回の3月末の記事の段階で、急落した古紙価格がさらに先行き 弱含みと考えられていましたが、その後4月上旬から急激に回復し、 約2ヶ月で3月上旬のピーク時の価格までほぼ回復しております。
背景としては、中国ネット通販の拡大や中国の段ボール原紙設備新設等の底堅い需要がしばらく続く見込みで一時的な価格の修正はあっても中長期的に高値圏で推移すると予想されます。
なお、アメリカ産の段ボール古紙についても米国内の段ボールメーカーからの需要が高く輸出量は限られ価格は上昇中です。その影響で、日本の段ボールメーカーも最低必要な数量を確保するため国内の特定顧客からの段ボール古紙納入分については数量の枠を設けて輸出価格同等の高値を付けて購入している例もあります。

・雑誌古紙

雑誌古紙についても緩やかに回復はしていますが、中国白板紙(※)メーカーの製品販売不振から段ボール古紙の様な勢いはありません。
また段ボール古紙に比べ買手が限られており大手メーカーに古紙が集中している事から急激な価格の上昇は考えにくい状況ですが日本製の雑誌MIXに関しては一定の需要はある様子で比較的価格は安定しています。

※:白板紙とは、板紙(いわゆる厚紙)の片面又は両面が白く仕上げているもので、菓子、ティッシュペーパーなどの箱に使われている。段ボール同様、古紙配合比率は高い。

(古紙担当:中田屋千葉工場 栗山元伸)

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