REVERコラム

リサイクル市場動向 ~鉄、非鉄、RPF編~

産業廃棄物処理業・資源リサイクルのスズトクグループ イノベーション担当、堀口です。
スズトクグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

 

『鉄スクラップ』

<用語解説>
夏の炉休:お盆休みを挟んでその前後に修理もかねて生産を休止することを言います。お盆は電気料金が安いため、製鋼所によってはお盆も含めて操業するところもあります。
夏枯れ:夏は暑いため、工事が少なく、鉄スクラップの発生量が減ることを言います。

国内で取引される鉄スクラップは、夏の炉休を行う製鋼所と炉休を行わない製鋼所があるため、製鋼所により購入状況はまちまちである。
一方で、鉄スクラップの発生量は夏枯れで減少しており、炉休を行わずにお盆操業をする製鋼所は、材料集荷の手を緩めにくい状況にある。
新規の鉄スクラップ輸出契約は若干の高値で落札されており、これを受けて、値上げする製鋼所もあり、全般的に強含み横ばいの傾向にある。

(鉄担当 鈴徳 鈴木隆幸)

『非鉄スクラップ』

7月より始まった中国当局の環境規制査察が各地域で続いている。そのため、日本からの輸出筋は様子見で国内非鉄スクラップの買取価格の上昇はひと段落している。
もし、輸入業者の査察で問題が見つかれば、輸入ライセンスの更新がされない可能性がある。
その場合、更新されなかった業者は残っている輸入枠を使い切って、秋口から買えなくなるかもしれない。

そのため、残っている枠は上級品で手当てしようとバイヤーは躍起になっている。
7月は為替が円安に動き、原油続伸、LME銅在庫(※)の減少、鉱山ストなど非鉄市況全般への押し上げ要因が重なり、銅相場は高値で安定推移している。
しかし、銅相場も頭打ち感があり、円高推移の影響で国内銅建値はお盆時期に向け、下げ始めるだろう。

※LME銅在庫(前号と同内容を掲載)
 LMEとは、London Metal Exchangeの略で、国際的な非鉄金属の取引所のことです。ここでの取引価格が世界中の価格に影響します。
 LME銅在庫とは、LMEが指定する世界各国に700ヶ所以上ある倉庫の在庫のことです。銅の需給変動が在庫量(毎日公表)に
 影響するため、在庫が減れば価格が上がる、在庫が増えれば価格が下がる、という動きにつながります。

(非鉄担当 鈴徳 茂木 章弘)

『RPF』

年間150万トンを超える日本からの廃プラスチック輸出。その大半を中国・香港向けが占めています。日中の国境を超えて有価物に変化
(=国内で処理すると廃棄物でも中国輸出すれば有価買取)する廃プラスチックは、有害物質の混入、処理工場で働く人々への影響、環境汚染などを引き起こしています。深刻化する問題に対して中国政府は廃プラスチックを含むリサイクル原料に対する輸出入のライセンス制度を設け、商品検査の実施など、管理を強化してきました。

これら中国による輸入規制の影響で、輸出向け廃プラスチックが日本国内に還流する流れが生じ、元々の廃棄物として国内に滞留し始めて国内のリサイクルマーケットに大きな影響を与えています。一部のRPF製造工場への廃プラスチック搬入量が拡大し、荷受け制限や処分費値上げの動きに結びついている状況にあります。
今月18日に、中国政府は、生活ごみ由来のプラスチック、合成繊維のくずなど4類・24品目の廃棄物について、2017年末までに輸入を禁止すると発表したこともあり、この動きに拍車がかかる可能性もあります。

(RPF担当 エコネコル 鈴木秀一)

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