REVERコラム

鉄くず小僧が行く!8|ウラジオストクのスクラップ事情

鉄くず小僧です!

先日、大国の鉄スクラップ事情に関する視察を兼ねて、ロシア(ウラジオストク)へ、訪問して参りました。

ウラジオストク市内は港町で、坂道が非常に多く、日本の長崎を思わせる雰囲気でした。
近年の交通量増加の為、市内は渋滞が慢性化しており、車を持つ事を個々のステータスとしているそうです。
中でも驚いたのは、日本車が全体の93%を占めていたことです。

訪問させて頂いた、METALTORG社は、ロシア最大のスクラップサプライヤーでした。
主要なヤードは、極東ロシア地域とシベリア地域に位置し、現在95~100前後のスクラップヤードを構えており、そのオペレーションの大部分を、ウラジオストク漁業港に接続させ、2011年から2017年までに、年間35万t以上を一貫して、加工・出荷し、極東からの、鉄スクラップ輸出市場においてトップの地位を築いているそうです。

鉄スクラップの輸送手段は、トラックでの陸送を主とする日本とは違い、ロシアでは、鉄道輸送を主流としているそうです。

また、輸出先のメインは韓国、次いで台湾、ベトナムと続く様で、METALTORG社から、日本への輸出は無いそうですが、「今後、視野に入れていく事があるかもしれない」との事でした。
本当にそんな事があったら、その時の世界市況や、日本の鉄鋼業界はどんな状況になっているのでしょうか。(※)

そんなMETALTORG社の、港のヤードを、車から降りない事を条件に、一部見させて頂きましたが、まさに驚愕。。。
日に2,000t~3,000tを船積みして出港させているそうです。
鉄道のレールだけでも、5,000t程を山積みにしておりました。

過去に訪問した中国・インドネシアなどの、アジア圏輸入国とはまた違い、さすが輸出国。

その在庫数量を見ても、他国の市況を揺さぶっているという現実を、目の当たりにする事が出来ました。

※用語解説
鉄スクラップを輸入している国は、国内の鉄製品の廃棄量より、新規の需要のほうが多いということで、経済成長している証拠です。日本は2001年以降に鉄スクラップの国内需要が廃棄量を上回るようになり、輸出が本格化しました。ロシアは鉄スクラップを溶融する炉が少ないという事情により大量に輸出しているそうです。日本がロシアから鉄スクラップを輸入するという状況は、なかなか想像しにくいですね。

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