REVERコラム

リサイクル市場動向『鉄、非鉄、中国関連』

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

鉄スクラップは強含み、非鉄は先行き不透明な部分もありますが、基本的には高い価格帯で維持されそうです。基本的に有価物は堅調です。
一方の廃棄物は、中国の輸入規制の影響で、今後業界全体に影響が出てきそうです。

鉄スクラップ

湾岸地区の価格続伸により湾岸へスクラップが流れたため、関東メーカー各社への入荷は総じて減少傾向にあり、スクラップ使用見合いの維持(※)が精いっぱいである模様。今後、湾岸価格が落ち着いたところで使用在庫確保が必要なメーカーは、個別対応等、独自の値上げを進める可能性もある為、市場は引き続き強含み傾向。
また、輸出関連は某韓国メーカーの提示価格に注文依頼が殺到した事により一時スクラップの契約を見送った。それにより、その他韓国メーカーが某韓国メーカーの提示価格より若干安めの価格で成約をしている。よって、足元の輸出商談価格に頭打ちの色が出てきている。

※用語解説
<スクラップ使用見合いの維持>生産に支障をきたさないだけのスクラップを何とか確保できたということ

(鉄担当 鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

年明けの非鉄相場は米株高に連動して商品市況も上値追いの展開が続いていたが上げが一服している。昨年末にかけて急速に値を上げた反動から、全般的に利食い売り(※)が目立ち、最高値から下落しているが未だLME銅7000 ドル/t水準を維持している。
円高ドル安が影響し国内銅建値では年始から3 万円/t下げている。(1/22 現在)
国内の流通としては多くの原料問屋が今月必要分の手当て(※)を終えているが需給の引き締まりから発生減のピカ線(※)などウワ物(※)は確保しておきたいとの意向が一部で見られる。
輸出状況は昨年8 月下旬に中国天津などで多くの輸入業者がライセンス(※)停止処分を受け、日本からの輸出量が減少傾向、中国当局は2018 年輸入枠50%以上削減と発表、ライセンス更新は1年毎から3ヶ月毎に短縮された。
ライセンス許可が降りた台州、寧波などの地域では少量の枠しか与えられず全世界からのスクラップを今まで通り受ける事が出来ず、日本からの輸出量も更に絞られてしまい値下げや荷受け制限が起きている。中国旧正月(2/15〜)明けの状況改善に期待が掛かるが先行きは不透明。

※用語解説
<利食い売り>値上がりした際に売却し、利益部分(評価益)を実現化(確定)させること。利益確定売りともいう。
<今月必要分の手当て>今月ユーザーへの納入予定量の確保
<ピカ線>電線などの被覆部分をはがした、純粋なピカピカの銅線のこと。このように品位が高いものをウワ物という。
<ライセンス>中国で輸入業者に発行される許可のこと。特に最近では廃プラや雑品スクラップの輸入ライセンスの停止が与える影響が心配されている。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

中国関連

非鉄スクラップの記事でも触れた中国の輸入ライセンス、非鉄以外でも停止され始めている。廃プラは1月に入ってからライセンスが激減、わずかに発行されたライセンスも取引に至るか不明。雑品スクラップも4月からライセンスが激減するものと見られている。古紙も減っているが他国への輸出がしやすく影響は不明。今後は廃プラ、雑品スクラップの国内処理の割合が増え、破砕、焼却(サーマルリサイクル)、埋立といった処理方法へ負荷がかかる可能性が高く、直接は関係がないと思われる汚泥、廃油などの処理費用にも跳ね返って来かねない。排出事業者としては、優良業者への委託費用が上がる方向にあることを踏まえ、安価な処理先へ流れて不適正処理に巻き込まれないように注意すべきだろう。

(MVJ 堀口昌澄 循環経済新聞記事などを参考に作成)

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