REVERコラム

リサイクル市場動向『鉄、非鉄、焼却関連』

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

鉄スクラップ

国内足元の値動きは連休操業を終えて週明けの在庫水準が落ち込んでおり、在庫補充を進める必要があった。そのため比較的高値にあった北関東は目立った動きはないが、若干安値にあった南関東は値戻しを進める電炉メーカーも見うけられる。また、直近の船積みの入札が値下がりに転じたものの、高値で契約ができていた船が入港となっており、そのための集荷を進んでいるため若干のジリ高推移となっている。

(鉄担当 鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

2月の非鉄市況は米10 年債利回りの上昇を背景とした米株急落などが上値を重くし(※)LME相場は一時安値へ方向転換したが米大型インフラ投資計画が打ち上げられる期待感が支援材料となり下値は限定的(※)だった。為替市場ではドル安基調が進み、非鉄市況を押し上げている。
中国への輸出向け非鉄スクラップは各業者とも様子見の姿勢が続いているが、少ない枠制限の中でも船積み数量が足りず、中国価格水準は下がっているが品物を欲しがる業者も少なからず存在している。現在も、台州と寧波以外の地域での輸入ライセンスはほとんど下りていない模様。国内では荷動きが上向く気配が無く市中発生が少ない中で原料問屋はタイトなピカ線を中心に少々高値でも手当てせざるを得ない状況が続いている。

※用語解説
<上値が重い>
上値とは現在の価格より高い価格のことを言う。上値が重いというのは、価格が上昇しそうな情勢であるのに、なかなか上昇しないことをいう。上値が限定的、とほぼ同じ意味。

<下値が限定的>
下値とは現在の価格よりさらに低い価格のことを言う。下値が限定的というのは、価格が下がってもすぐに買われるために、余り下落しないことを言う。値動きが底堅い、とほぼ同じ意味。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

焼却

焼却処理費は、全国的にじりじりと上昇している。中国の輸入規制の影響で、廃棄物の国内処理量が実際に増加していることと、処理費が上がってくるだろうという心理も働いていると思われる。特に新規に依頼する場合の見積価格は高く、既存取引があっても数量制限を受けるケースが増えている。明確な工場系廃プラについては中国は量的にごくわずかだが輸入許可を出していることもあり、分別による再資源化の推進や、埋立などの他の処分方法を検討すべきではあるが、国内の産業廃棄物処理費は全体的に上昇している。
中間処理業者としては事業採算性を揺るがすコストアップ要因となるため、スムーズに処理費に転嫁できないと、中間処理後物を構内に大量保管したり、不法投棄に手を出すことになるのではないかと関係者の間では強く懸念されている。

(MVJ 堀口昌澄 循環経済新聞記事などを参考に作成)

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