REVERコラム

鉄くず小僧が行く14|日本刀から鉄を学ぶ

鉄くず小僧です!

以前、電車の車輪・レールは、熱処理(焼入れ・焼戻し)を施し、鍛錬される程に強度を増していく事に触れましたが、鍛錬される程に強靭な鉄へとなるものは、他にも無いものかと考えていたところ、ありました!

それは、日本刀です。

日本刀の三大条件は、「折れず、曲がらず、よく切れる」事だそうですが、そのために、鉄を何十回となく打ち鍛えます。そうすることで、鉄の余分な成分が外に出され、純粋な鉄に近づける事が出来る様です。

鉄は、純粋になればなるほど、錆びにくくなる為、日本刀は、日本人の手によって作られた貴金属の金属刃物であり、日本における鉄の最高傑作の一つです。

日本刀は、軟鉄を心鉄(しんがね)に、鋼(はがね)を皮鉄(かわがね)にして包む独自の製法です。また、刀の焼入れは、刀身全体ではなく、刀の部分だけに焼入れを行うため、刃文(はもん)が現れるという特徴も備えています。(※刃文は日本刀の見どころのひとつで、刀身に見ることができる波模様のことを言う。)

刃文の作り方は、長い工程で有るものの、省略して御説明すると以下のとおりとなります。
① 皮鉄(かわがね)を折り返しながら鍛錬する。積み沸かしして一塊になったものを、形を整えながら長方形に伸ばし、切れ目を入れて折り曲げます。

② 心鉄(しんがね)を何度も折り返しながら鍛錬し、皮鉄(かわがね)の中に入れて、刀剣の形に打ちのばす。荒伸ばしまでやった材料をざっくりとした刀の形にしていきます。 これを素延べと言います。

③ 土取りをして焼入れをし、刃文を作る薄いところは急速に冷やされて硬くなり、厚く塗られている ところはゆっくりと冷えるので柔らかさが保たれます。その硬度差によって、研ぐと刃紋が浮き上がってきます。

出典:https://www.ehamono.com/

この工程の中で、刀匠は、心鉄(しんがね)と皮鉄(かわがね)の組み合わせ方法を工夫するなど、独自の日本刀を作り上げ、「折れず、曲がらず、よく切れる」に加えて「芸術性」も高めて来たそうです。

私たちの生活の中では、最も身近な金属刃物は、包丁ではないでしょうか。包丁というものも、錆びに気をつけていなければならなく、手入れの頻度で切れ味も変わってきます。

また、大工さんが使う鑿(のみ)、鉋(かんな)などの大工道具も、刃の良し悪しが大工の腕にも繋がるとされているそうです。つまり【鉄】という道具は、きちんとした手入れの仕方で、その具合が全然違ってくるということです。

私たちの生活の中に密着し、なくてはならない【鉄】ですが、また一つ、鉄という資源に対する考え方を深める事が出来ました!

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