REVERコラム

リサイクル市場動向『鉄、非鉄関連』

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします

鉄スクラップ

総じて鉄スクラップ価格は堅調である。
<国内の動き>
各電気炉メーカーは鉄スクラップの在庫補充を進めるにあたり、集荷の手を緩めにくい状況にある。このように入荷水準の維持、積み増しを進めたいところ、先高感による荷動き鈍化(※)、船積み出荷のための集荷もある。そのため、電気炉メーカーによって入荷状況はばらついているが、価格は上昇傾向にある。

<海外の動き>
船積み業者間の引き合いが活発化しているため、強含み(※)。今後の輸出の商談については、強含みの相場展開のため韓国の大手メーカーは価格提示をしていないが、東南アジア向けの商談は進んでいる模様。ただし、5月中旬から6月中旬は大量需要家のトルコがラマダン期間中(※)であり、若干の需要の落ち込みが見込まれる。


***用語解説***
【先高感による荷動き鈍化】
先高感(=今後価格が上がるだろうという見込み)があるため、価格が上がってからスクラップを販売したいという狙いから、現段階での荷動きが鈍くなる状況を指す。売り惜しみ。

【強含み】
相場に先行き上がりそうな気配の感じられること。先高感と同様。

【ラマダン】
イスラム教で断食をする月のこと。経済活動が落ち込むため、スクラップの輸入の動きも鈍くなる。

(鉄担当 鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

全体的には相場は高値水準にあるが、波乱要因はある。
中国が7 月から自動車の輸入関税を引き下げると発表したことで米中貿易摩擦緩和への期待感やユーロが反発したことで銅相場は上昇している。ただし、米朝首脳会談が延期または中止となる可能性なども銅相場に影響を及ぼすなど、先は読みにくい。

一方、中国管理局が46 月期の輸入スクラップ(7 類)ライセンスを広東省と広⻄自治区に新たに発行したが、数量は13 月期から半減している。ライセンス数量は、年末に向けさらに減少傾向を強めると考えられ、中国向けの価格はさらに下がっていくだろう。そのような中、現在国内では市中でのスクラップの発生が少ないため、価格があがっている。
特にピカ線や上故銅など上級屑はメーカーの買い気もあり、需給逼迫ぎみに加え、輸出筋も銅系を物色しているので競争が激化、価格は上昇傾向にある。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

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