REVERコラム

そうだったの?リサイクル『オートバイのリサイクル』

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。

乗ったことがない人でも、なんとなく身近な存在のオートバイ。今回はオートバイのリサイクルについてご紹介します。

平成16年から、国内二輪車メーカー4社と輸入事業者がオートバイの広域認定を運営しています。広報活動や事務局等については、「公益財団法人自動車リサイクル促進センター」が行っており、下記のサイトで広報活動をしています。
https://www.jarc.or.jp/motorcycle/

広域認定とは、メーカーなどが使用済みの製品をユーザーから広域的に回収、リサイクルする際に収集運搬業、処分業の許可を不要とする廃棄物処理法の認定制度です。各メーカーは、産業廃棄物となる(企業が排出する)場合も一般廃棄物となる(個人が排出する)場合も回収できるように、下記の通り両方の認定を取得しています。名称は「廃二輪自動車」です。
http://www.env.go.jp/recycle/waste/kouiki/jokyo_1.html
http://www.env.go.jp/recycle/waste/kouiki/jokyo_2.html

■回収スキーム

対象車両の場合は、指定引取場所へ持ち込めばリサイクル費用は無料となります。具体的な手続きは前出の「自動車リサイクル促進センター」のサイトでご確認いただけます。指定引取場所は、家電リサイクル法の引取場所が兼務していることが多く全国に約180箇所もあり、再資源化施設は14カ所あります。費用は掛かりますが多くのバイクの販売店でも回収してもらえるようで、充実したネットワークです。

■リサイクル方法

 処理再資源化施設に持ち込まれたオートバイは、まずガソリンタンク内に残ったガソリンを抜きます。さらに、エンジンオイル、ブレーキオイル、水冷ラジエーターの水、オイルサスペンションがある場合はそのオイルも抜きます。引火性廃油(特管)のガソリンと、これらのオイル類は別のドラム缶に入れています。
もちろん、鉛バッテリーは取り外します。
また、ホイールバランサーの材質が鉛であることがあり、これも取り外します。
1台を作業するのに約20分かかるそうで、鍵がないと開けるのに手間取るため少し長くなるそうです。 

ここまでの作業をした後に、大型の破砕機に投入します。磁選機その他の自動選別機を経ることで、鉄や非鉄金属を回収し、残ったシュレッダーダストはサーマルリサイクルや埋立てされます。その結果、リサイクル率は95%を超えています。

■回収・リサイクル実績

2017年度の年間実績はわずか1,719台です。年間の二輪車販売台数が約34万台なので意外ですが、使用済バイクは中古車として国内で流通するだけでなく、輸出されることも多いためです。品質が良く長持ちすることの証左ですので、よいことですね。
また、広域認定制度は排出するユーザーにとって処理方法の選択肢の一つですので、広域認定と関係がない業者に引き渡されていることもあるでしょう。買取若しくは無料で回収されていれば、統計にもあがって来ませんから全体像はつかめません。
バイクが不法投棄されていることもあり、メーカーとしては社会的責任を果たすために、回収・リサイクルの仕組みを運営している、といったところなのでしょう。 

なお、本記事の内容は取材先のグループ会社の具体事例に基づくものであり、これ以外の方法、実態について網羅的に記述したものでないことをご了承ください。

(取材協力 サニーメタル株式会社)

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