REVERコラム

リサイクル市場動向『鉄、非鉄、RPF』

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

鉄スクラップ

国内外ともに市況の大きな変動は見込まれていない。

<国内>
7月の需要期とみられる16日海の日の連休操業に向けて、量の確保を進める電気炉メーカーが安値を修正するなどあったが、全般には目立った値動き無く様子見の状態だった。また、夏季はスクラップ発生量が減少するものの、7月後半より電気炉の定期炉休が予定されているために、市況上昇の期待は薄いものと思われる。

<輸出>
直近の入札結果が足元の船積み業者の集荷価格(※)を上回る結果となったが、依然として商談は盛り上がっておらず、入札結果並みの価格での集荷は限定的なものに留まる公算が大きいと思われる。

※用語解説
「直近」が一番最近の実績を指すのに対し、「足元」は現時点・現在進行形の意味。船積み業者が国内でスクラップを集荷している価格より、最新の輸出の入札価格が高かったということ。

(鉄担当:鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

7 月は銅独自の弱材料が出てきた訳ではないが中国株の下落につれ軟調に推移した。
米国と中国は相手国の製品に25%の追加関税を課す制裁措置を発動、米中貿易摩擦悪化の影響をもろに受け、相場下落の一途を辿った。銅は昨年7 月以来、1 年ぶりの安値更新。これらの要因から為替にも影響を及ぼし、ドルが上昇しLME相場は上値が重たい展開となっている。貿易戦争が解消されない限り、銅相場の上昇は期待できないだろう。
中国輸入ライセンスの発行数も依然低調のまま、今年の中国輸入累計数量と昨年通年との比較では雑品は前年比78%減、銅系は79%減、アルミ系は99%減の水準。新たな市場としてマレーシア、ベトナム、インドなどへ輸出する動きもあるが、環境汚染問題から、中国の二の舞にならぬよう政府が環境規制を強化しつつある為、今後、このルートが継続するかは不透明である。
国内流通では前月の銅相場高騰時に余剰玉(※)は全て放出されてしまい、連日発生の少ない市中(※)において、多少相場が戻っても品物は出てこないだろう。 

※用語解説
<余剰玉>
在庫として残っている銅スクラップのこと。相場が良い時を待って売却することが多い。

<市中>
市場と同じ。ここでは、“街なかで廃棄される銅スクラップが少なく、余剰玉も残っていないので、仮に価格が上がっても品物(スクラップ)がなく、多くの売買は成立しないだろう”、という意味。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

RPF

資源相場に大きく左右される事が宿命ともいえるリサイクル原料市場。おしなべて需要が供給を上回る市況下では品質基準は緩めとなり、逆に供給が需要を上回る状況下では品質基準が厳しくなる傾向があります。リサイクル原料の需要家の品質基準運用には、入荷量調整弁の機能があることは否めません。
RPF原料の品質基準には、発熱量、塩素分、水分、灰分、硫黄分、金属などの異物混入の他、需要先独自の基準を設定しているところもあります。この品質基準の運用が昨年来、ますます厳格化しています。
近年、大手国内メーカーでも品質管理の杜撰さから企業のブランドイメージを大きく棄損するケースが相次いでいます。RPFも品質の良い物しか売れない環境となり、リサイクルを担う静脈産業においても、これから品質管理の重要度が増して行くことでしょう。

RPF担当:エコネコル 鈴木秀一)

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