REVERコラム

リサイクル市場動向『鉄、非鉄、木くず』

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

鉄スクラップ

国内外ともに市況の大きな変動は見込まれていない。

<国内>
国内電炉メーカーは、盆休みも継続して操業していたため在庫が減少しており、引き続き集荷の手は緩められない状況。
国内スクラップの発生は盆休による工場稼働の休止等で休み明けは一時的に落ち込むことから、需給バランスは盆休前と変わらず引き締まった状態が続く。
9月以降も多めの生産計画が予定されている為、国内スクラップ相場はやや強気方向で推移するものと思われる。
 
<海外>
スクラップの輸出商談は、海外スクラップの価格下落などから軟化傾向にある一方、国内スクラップ相場がやや強くなってきている。そのため日本に比べて安価なアメリカ産スクラップ(=米屑)に注目が集まることが考えられ、今後の契約の進み具合は現状維持からやや弱気で推移するものと思われる。
(鉄担当:鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

8 月は貿易摩擦が激化することへの懸念やトルコ通貨の急落など新興国経済への不安が広がり非鉄金属が軒並み大幅安となっている。

金融市場はリスク資産が売られやすく中国⼈⺠元の下落も⽌まらず、リスク回避の動きからドル高が進行し相場の重し(※)になっている。
米国はトルコ政府が拘束している米国人牧師を釈放しなければ、さらなる経済制裁も辞さないと警告したがトルコ側は対米報復措置として米国製品に追加関税を課した事を発表。
両国の関係が更に悪化すればトルコの通貨安が再び進行し、他の新興国にも混乱を招きかねないだろう。
チリのエスコンディダ銅山の労働争議も落ち着く見通しとなったことも相場には弱材料に働いた。

弱気相場から短期的に自律反発(※)も期待できるが投資家心理を動かすだけの強材料やドル高の一服などが無ければ反発したとしても上値余地(価格の上昇幅)は限定的だろう。

国内流通では盆休業中の海外銅相場急落を受け、荷動きは完全に止まっている。
銅系スクラップは輸出筋(業者)の引き合いが強かったが、売り手もここまで相場が下がってしまうと売る気が起きず(※)当面荷動きは低調のままだろう。

<用語解説>
※ドル高が進行し相場の重し:
ドル高になると、ドルベースで取引される非鉄金属価格も割高となるため、相場に下げ圧力(重し)がかかることをいう。

※自律反発:
相場が一定水準まで下がると、行き過ぎの警戒感から底値が近いなどと考えて買い戻されること。相場変動の特性の一つ。

※相場急落を受け荷動きが止まる:
非鉄スクラップは国際相場を念頭に取引される。相場が急に下がると、売る側としてはしばらく待てば値段が戻るだろうと期待するため、荷動きが止まる。鉄スクラップも基本構造は同じだが、非鉄金属は実需だけでなく金融商品として取引されるため変動幅が大きく、相場の影響を受けやすい。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

木くず関連

木くずについては、大きな変化はないようです。
以下、日本ノボパン工業様より。

当社つくば工場及び堺工場に於ける4-7月木質チップの入荷状況をベースに現状報告を致します。
(公的機関及び業界での取りまとめ資料が未だ公表されていない為) 

(1)関東地区:
各チップ業者に入荷する木くずは順調で、この結果ボード用原料のピンチップの入荷量は前年同期対比約105%となっている。但しボード用原料チップより品質の落ちるいわゆる燃料チップはユーザーの大型発電ボイラーの定期修理が相次ぎ、全体の在庫量が若干ながらも増加傾向にある。

(2)関西地区:
関東地区同様木くず発生量が多く、当社の堺工場のピンチップ入荷量は前年同期比約110%となっている。(当社は積極的に買付量を増やしている事も増加の一因ではある)。

全国的な新設住宅着工件数は4-6月では月間平均81千戸と昨年並みの高い水準であり、木くずの発生量は昨年同様と推測される。 

(木くず担当 日本ノボパン工業 大槻昭)

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