REVERコラム

リサイクル市場動向 ~鉄、非鉄~

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします

鉄スクラップ

国内電炉メーカーは、連休操業による需給引き締まり(※)を受けて鉄スクラップの購入価格を引き上げている。
海外輸出は国内価格が高いため弱含みの状態が続いている。今月行われた鉄スクラップ輸出の入札価格が堅調だったが、それに刺激された西日本の電気炉メーカーが海上便(国内発生のスクラップを海上輸送で購入)の値上げを行うなど、今後も国内と海外の価格差が広がるものと思われる。

(※)連休中は、通常電炉メーカーの操業は継続するが、鉄スクラップの入荷が停止するため、需要は変わらず供給が減ることになる。

(鉄担当 鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

9 月は依然、米中貿易協議が難航している。米政権が制裁措置を表明すれば中国政府は米国との貿易協議を拒否するだろう。
ロシアのアルミ大手ルサールに対しては米制裁がやや緩和され供給懸念が和らぎ、アルミ価格を下げる結果となった。
このことから非鉄相場全般、上値は重く推移している。
一方、インドネシア産のステンレス鋼に対し追加関税の対象から外すなど、自国では生産能力が限られ、自国の脅威とはならないと判断出来れば除外対象となる場合もあるようだ。
いずれにせよ、今後も米中貿易協議が収束しない限り、非鉄相場が上昇に転じるのは難しいだろう(※1)。
国内流通では、先安観からの売り込みは増えず、依然、荷動きは低調のまま(※2)。
銅系品種は上物からスソ物(※3)まで市中発生が少ない。そのため非鉄金属メーカーと⻑期納入契約を結んでいる問屋は、定期的に納入する分を仕入れるのにも苦労し、採算度外視で高値でも買わざるを得ない状況が続いている。今夏の猛暑の影響で作業効率が悪く現場より発生が極端に減った(※4)事に起因するが、夏枯れが⻑い間続き例年にない枯渇状態となっている。

(※1)米中貿易摩擦と非鉄相場:米中間の制裁関税により世界経済に悪影響が及び、非鉄金属を使用する工業製品の需要が落ちると想定されるため。
(※2)先安観からの売り込み:通常は先安観(今後価格が安くなるという想定)があると早めに売ろうとする。しかしこのコラムでは、現段階でそのような動きはないということを述べている。
(※3)上物からスソ物:質の良い物から悪いもの
(※4)作業効率と発生量:猛暑等の作業環境の悪化の影響で、解体等の作業が進まず、非鉄スクラップの発生量が減ることがある

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

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