REVERコラム

リサイクル市場動向『廃棄物等、鉄、非鉄』

廃棄物処理業・資源リサイクルのリバーグループの堀口です。このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

今月は廃棄物・有価物いずれもよい状況にはありません。
特に廃棄物については今後さらに不法投棄リスクが高まりますので、注意してください。

廃棄物等全般

昨年末で中国が雑品スクラップの輸入を停止しました。ここでいう雑品スクラップは、廃棄物処理法で昨年規制された「有害使用済み機器」以外の金属+プラスチック等の複合した電気製品全般を指します。雑品の半分は廃プラであると考えると、今年は新たに数十万トンの廃プラが新たに行き先を探すことになり、玉突き式に他の廃棄物の行き先にも影響を与えるでしょう。昨年から本格化した業界の混乱に拍車をかけることになり、不法投棄が増加する可能性が高いです。処理委託先の現場、最終処分先の確保状況をよく確認し、不適正処理に巻き込まれないようにしてください。

鉄スクラップ

海外市場に少し不安要素はあるが、国内市場は比較的安定している。

<国内>
海外マーケットを見ると弱気要素が多くみられるため、国内電気炉メーカーとしても製品の引き合いが落ち込んでいくると考えられる。そのため、今後の生産計画は製品価格の維持に重点を置くと考えられ、スクラップの買取価格も製品価格に影響が出ないように値下げのタイミングは慎重に行うと思われる。

<海外>
足元の輸出価格は、韓国向けを中心に制約が進んだことにより一旦は下げ止まりの様相が色濃くなった。しかし、韓国メーカーは日本産スクラップの調達に合わせてアメリカ・ロシアのスクラップも同時に調達していることと、韓国国内のスクラップ価格に値ごろ感が出てきていることで韓国国内の流通がよくなってきている。その為、今後、海外市況の動向、輸出商談動向次第では、国内スクラップ価格も引き下げられる公算が大きいものと思われる。

(鉄担当:鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

年明けの非鉄相場はドル安や株安の影響を受け軟調に推移している。
アルミ市場では米国がロシアのアルミ大手ルサールへの制裁を解除する方針を示し、供給不安後退、需給緩和観測が強まり輸入塊(※)の安値要因となるなど、スクラップ市況に打撃を与えている。
中国の経済指標が低調なことも地合い(※)を弱くしているが、新たな景気刺激策や米中貿易摩擦改善など下支え要因も多少ある。

中国への雑品、雑線輸出が去年で終了したが、いまだにアジア諸国など、代替国の正式な価格が出ておらず輸出商材は停滞している。中国生態環境部が輸入スクラップの管理品目に、7月1日からの鉄スクラップの他、銅スクラップとアルミスクラップの輸入量を管理、制限(ライセンス制)すると発表した事で今後、日本市場に与える影響は大きい。

<用語解説>
※輸入塊:アルミの精錬には多くの電力が必要なため、電力価格の高い日本国内では行われていない。国内ではアルミのインゴット等(塊)を輸入したものを、圧延、押出などの加工をしている。
※地合い:相場の値動きのことで、“地合いが弱い”というのは値下がり傾向にあるということ。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

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