Situation加速する、自動車サーキュラーエコノミー
カーボンニュートラルの実現に向けた世界的な潮流、EV化の急速な進展、そして欧州ELV規制による再生材使用の義務化など、自動車産業はまさに「100年に一度の大転換期」を迎えています。
こうした動きを受け、自動車に使用される鉄・アルミ・プラスチック・ガラスなど、あらゆる素材でリサイクル材の活用が本格化しています。なかでも鉄鋼業界では、革新電炉への転換が本格化しています。JFEスチール(株)は2028年に倉敷地区に、日本製鉄(株)は2030年までに九州などに3基の革新電炉を稼働させる予定です。また、普通鋼電炉や特殊鋼電炉、高炉メーカーにおいても高品質な鉄スクラップへの需要は高まっており、静脈産業においても品質管理の重要性がより高まると見込まれます。さらに、2026年4月からは資源回収インセンティブ制度が始まり、プラスチックやガラスなどにおいてもマテリアルリサイクルへの移行が一層加速することが予想されます。
これらの変化が、自動車リサイクルの在り方を根底から変えようとしています。従来の静脈産業における「使用済自動車を廃棄物として適正処理する」というビジネスモデルでは、これらの需要に応えることが難しくなってきています。そのため、静脈産業には、高品質な再生資源を製造・供給する「再生原料メーカー」への変革が求められています。
提供:株式会社デンソー
Overcome「再生原料メーカー」になるために、静脈産業・リバーが克服すべき課題
「地球を資源だらけの星にしよう。」——この理念のもと、リバーは日本最大級の事業基盤と、解体から選別までを一貫して担う体制を強みに、従来の「総合リサイクラー」から良質な再生材を安定供給する「再生原料メーカー」へ転換を見据えています。しかし、その実現には品質・量・コストという、これまでにない“高い壁”を越えなければなりません。
- 課題1「品質」の壁
- 高純度素材を供給するためには、不純物管理と品質の均質化が不可欠です。しかし、現状の工程は熟練技術者の経験と勘に依存する属人的なものとなっており、安定して品質を保つには限界があります。また、再生材に求められる品質水準について、素材メーカーや需要家と対話しながらすり合わせていくことが不可欠です。
- 課題2「量」の壁
- 自動車メーカーに再生材を採用してもらうためには、品質の高さだけでなく、大量かつ安定した供給体制を確立する必要があります。そのためには、車両の回収量と処理台数を大幅に拡大する必要があります。一方で、技術者の人手不足や高齢化により、従来の作業でのスケール拡大には限界があります。
- 課題3「コスト」の壁
- 作業工程の多くが人手に依存しており、人件費の増加が大きな負担となります。さらに、高品質化と大量供給には設備投資も不可欠ですが、市場はまだ発展途上にあり、EU規制の動向や革新電炉の稼働時期など外部環境の変化により求められる品質水準や供給量、価格が流動的で、投資タイミングの見極めが困難です。
これらの壁を乗り越えてこそ、リバーは真の「再生原料メーカー」として、動脈産業と対等なパートナーシップを築くことができます。
Approachリバーの“三位一体”の戦略アプローチ
品質・量・コストの課題を克服するため、リバーは市場の動向を見極めながら段階的に設備投資を実行し、解体・破砕・選別における“三位一体改革”を推進していきます。この改革を通じて、「最適な資源循環の仕組み」を構築し、再生素材の高付加価値化を実現します。
再資源化
- 鉄
- 鉄鋼メーカー(電炉・転炉)
- 輸出
- プラスチック
- 化学メーカー(再選別・コンパウンド・マテリアル/ケミカルリサイクル)
- 非鉄スクラップ
- アルミ合金メーカー
- ステンレスメーカー
- 非鉄精錬メーカー
- 輸出
- ガラス
- ガラスメーカー