活動レポート

更新日:2026年3月30日

川島事業所、ELV川島事業所における挑戦

資源回収インセンティブ制度を見据えた設備導入と先進的取り組み

リバーでは、2026年4月から開始される「資源回収インセンティブ制度」も見据え、川島事業所とELV川島事業所において、自動車リサイクル事業の抜本的な機能強化を進めています。2026年1月には新設備、研究開発棟の竣工式を執り行い、新たな循環型社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。

資源回収インセンティブ制度への対応

2026年4月から開始される資源回収インセンティブ制度は、自動車リサイクルにおけるASR(自動車シュレッダーダスト)発生量を削減し、再資源化率を高めるための仕組みです。解体業者や破砕業者がプラスチックやガラスなどを事前回収した場合、その回収量に応じてインセンティブが付与され、循環型社会の形成とコスト負担の軽減を実現します。

資源回収インセンティブ制度について、詳しくはこちらのページもご覧ください。

プラスチック専用破砕機の導入

ELV川島事業所では、資源回収インセンティブ制度の開始を見据え、環境省の「自動車における再生材供給拡大に向けた産官学連携推進事業費(経済産業省連携事業)」の補助金を活用して、プラスチック専用破砕機を導入しました。

この破砕機の最大の特徴は、バンパーや内装材などのプラスチック部材に付属するビスやねじなどの金属を取り除くことなく、そのまま破砕できる点にあります。多くのプラスチック専用破砕機では金属の混入により刃が欠けてしまうリスクがありますが、本機は金属混入にも対応できる高い耐久性を備えています。

破砕されたプラスチックは約50mmのサイズに粉砕され、併設された磁力選別機により鉄分を効率的に回収します。年間約1万台の使用済自動車を解体するELV川島事業所で発生するバンパーや内装材に加え、資源回収インセンティブ制度開始後は川島事業所周辺の解体事業者からのプラスチック部材も受け入れ、複数の自動車解体業者とコンソーシアムを形成して地域全体でプラスチック・ガラスのリサイクルを推進していきます。

川島事業所、ELV川島事業所の総合的な機能強化

川島事業所では、50年以上稼働してきた大型シュレッダーをはじめとする各種設備の更新を完了し、年間最大60,000トンの処理能力をバージョンアップしました。選別工程ではPDM(ポリッシング磁気ドラム)を導入し、銅材の選別を自動化し、省人化だけでなく選別精度の向上、さらに鉄製品の高品位化を実現します。回収したシュレッダーダストやミックスメタルは、リバー壬生事業所および那須事業所と連携して高度選別・再資源化を行い、徹底した資源回収を推進していきます。

また、ELV川島事業所では、株式会社デンソーとの研究開発棟を新設し、BlueRebirth協議会における「自動精緻解体システム」の社会実装に向けた研究開発を進めていきます。AIやロボティクス技術を駆使した「破砕前に精緻に解体」する革新的アプローチにより、ASRの発生を最小化し、自動車製造業が求める品質基準を満たす再生材の供給を目指します。

導入した大型シュレッダー
PDMが導入された選別建屋

BlueRebirth協議会の取り組みについては、こちらのページもご覧ください。

今後の展開

川島事業所とELV川島事業所は緊密な連携のもと、使用済自動車の一貫処理機能を最大限に活かし、良質な再生材の安定的な生産・供給体制を構築します。資源回収インセンティブ制度を契機とした設備投資と技術開発、そして産業の垣根を超えた連携により、自動車リサイクル事業の新たな可能性を切り開き、高度循環型社会の実現に貢献していきます。