AS IS現状
混合破砕による鉄スクラップの純度に課題
リバーは、7機の大型シュレッダーを保有しており、日本最大級の自動車破砕処理能力を有しています。なかでも中核拠点である市原事業所では、年間13万台以上、リバー全体の約65%にあたる車両を破砕処理しています。川島・ELV川島事業所では、解体から破砕までの一貫体制を備え、機密性の高さから、自動車メーカーの指定車両の処理も担っています。
しかしながら、現状の処理工程では混合破砕によって素材同士が混ざり合い、鉄スクラップに不純物が混入してしまう課題があります。また、各シュレッダーは設置時期やメーカーが異なるため処理品質のばらつきが生じやすく、運用面での品質維持も課題です。その結果、今後、稼働が予定されている革新電炉が求める高品質鉄スクラップの水準に対して、十分に対応しきれていないのが現状です。
全国7機の大型シュレッダーを配置(リバーグループ)

高品位スクラップの需給ギャップ(2030年※)

数値出典:日鉄総研「令和3年度産業経済研究委託事業カーボンニュートラルを踏まえた我が国金属産業の持続的発展に向けた調査事業報告書」をもとにDTC作成「CP‘s鉄鋼WGでの検討状況」より
- 強み
- 大型シュレッダー7機を保有し日本最大級の処理能力
- 市原では、関東で発生する使用済自動車の5分の1に相当する年間13万台以上を処理
- 課題
- 混合破砕により鉄スクラップに不純物が混入
- 設備のばらつきで品質が安定せず、革新電炉の品質基準に未対応
TO BE展望
破砕精度の向上で高品質鉄スクラップを供給
革新電炉が求める品質水準に到達するため、リバーは川島事業所に最新技術を搭載した新型シュレッダーを導入しました。シュレッダー出口の格子形状を改良して破砕粒度を均一化し、後工程の選別精度を向上させます。また、ポリッシングドラムを導入して銅材を取り除き、鉄スクラップの高品位化を図るとともに、風力選別の条件を最適化することで、革新電炉向けに高品質な鉄スクラップを供給できる体制を整えます。
将来的には、AIによる制御で素材投入のタイミングを最適化し、予知保全でシュレッダーを最適な状態に維持することで品質の安定化を図ります。求める品質基準を確実に満たす仕組みを構築します。
川島事業所の新型シュレッダー

ポリッシングドラム

- 展望
- 川島に最新技術搭載の新型シュレッダー、格子改良・ポリッシングドラムを導入
- 革新電炉向け高品質鉄スクラップの供給体制を確立
- AI制御・予知保全で品質安定化