Story 1人類が直面する現実
行き場のないゴミ。
廃棄物の減容化とリサイクルを促進する仕組みづくりが必要不可欠に。
世界的な経済成長と人口の増加に伴い、2050年には世界の廃棄物量が現在の1.7倍になると言われています。また、国内においても、高度経済成長期の1970年代からゴミが急増し、最終処分場のひっ迫が問題になっています。
一方で、天然資源の需要は約40年前に比べて倍増しています。現在の消費生活を支えるためには地球1.5個分、2030年までには地球2個分相当の天然資源が必要になるとも言われています。
このまま天然資源を消費し、大量のゴミを出す生活を続けることは、誰が見ても困難です。持続可能な社会を実現するためには、廃棄物を可能な限り減容しつつ、リサイクルする世界的な仕組みが必要不可欠となっています。

出典:WWF Living Planet Reportyより
Story 2難題克服へのカギ
「高度循環型社会」
の実現。

「廃棄物」を使って資源を創る「静脈産業」の重要性。
大量の廃棄物を減容しながらリサイクルを推進していくためには、大量生産・大量消費・大量廃棄という“常識”から脱却する必要があります。そのためには、天然資源の消費を前提としたモノづくりだけでなく、廃棄物を起点としたモノづくり、すなわち廃棄物の再資源化・活用という軸を加え、地球資源が循環する高度循環型社会を実現することが必要です。
天然資源を使ってモノを創る産業は、動物の循環系機器になぞらえて「動脈産業」と呼ばれています。一方、それらの使用後、廃棄物として回収・処理し、再資源化する産業は「静脈産業」と呼ばれています。
持続可能な高度循環型社会を実現するためには、「動脈産業」が再資源化しやすい商品づくりをし、再資源化した原料を積極的に使用するとともに、「静脈産業」はそれらの受け皿となる再資源化の量的規模や領域的な広さを追求するなど、両者の密接な連携が求められています。


Story 3日本の「宿題」
日本の
廃棄物処理が
抱える
構造的な課題。
人口減少と分散型事業という特性。
高度循環型社会に不可欠な「動脈産業」と「静脈産業」の連携。ところが、日本の「静脈産業」は、世界的に見て規模が小さく、処理範囲も限定しているため、「動脈産業」を支える十分な受け皿の役割を果たせていないのが現状です。
日本全国には現在、1万社を超える廃棄物処理・リサイクル業者が存在しています。これら企業は地域に密着し、各自治体の許認可をもとに事業を展開してきたことから、小規模事業者が多いのが特徴です。グローバル市場を視野に業容を拡大している動脈産業の廃棄物の再資源化・活用を推進していくために、今、日本の産業社会では地域の産業社会のスケールに見合った技術と組織力、ネットワークと資金力をもつ“静脈産業プラットフォーム”の誕生が待たれています。

Story 4リバーグループの挑戦
日本に
「強い静脈産業」を
確立する使命。

日本発、静脈産業プラットフォームの創造へ。
製品の製造や供給を担う「動脈産業」と、廃棄物の回収・再資源化を担う「静脈産業」。これらが連携し、対等な立場で循環を築いていくことは、持続可能な社会の実現に不可欠です。
リバーグループは、静脈産業プラットフォームを目指し、廃棄物処理・リサイクルのインフラを強化するとともに、廃棄物から新たな価値を創出する産業への進化を目指しています。
社会から排出される廃棄物を受け入れ、再資源化を推進するリサイクル事業を核に、全国規模のワンストップサービスを展開。動脈産業と静脈産業が補完し合い、共創によって高度循環型社会の構築に貢献していきます。
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