安全で衛生的な労働環境の提供
SDGsの8「働きがいも 経済成長も」が示唆しているのは、経済的な成長を追求すると同時に、雇用の拡大と生産性向上、そしてディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を実現することです。その背景には、増加する失業者など富の偏在によって加速する格差社会問題、そこから派生する人権問題など、さまざまな問題が存在しています。
こうした問題は、廃棄物処理・リサイクル業界においても極めて重要な経営課題です。とりわけ、大型の重機や処理装置を用いる廃棄物処理・リサイクル処理の現場における労働者の労働安全衛生の確保、労災事故の撲滅は最優先課題です。
リバーグループは、廃棄物処理・リサイクル事業の現場を支える従業員の労働安全衛生の確保を最重点事項として位置付け、管理体制整備と安全衛生教育に努めています。また、すべての社員が安心して働ける環境整備に努め、雇用における平等・安全・人権といった労働者の権利保護に努めています。
主な取り組み内容

労働安全衛生の活動の推進

多様性の受容とジェンダー平等
SDGsの5「ジェンダー平等を実現しよう」では、あらゆる場所で女性に対する差別に終止符を打つことをねらいとしています。世界一部の地域では、雇用機会の不平等が未だに存在し、労働市場でも男女間に格差が見られます。日本においても、女性の社会進出は進展していますが、依然として雇用・労働の現場において男女間格差が存在する企業や事業所があることは否めません。労働人口の減少が社会問題化するなかで、女性のエンパワーメントとジェンダーの平等は、日本の持続可能な社会づくりにおける重要なポイントとなっています。
こうしたなか、リバーグループは多様性の受容と、女性のエンパワーメント、ジェンダーの平等の実現に向けた取り組みを強化しています。しかしながら、現在の従業員構成比率は男性が85.7%、女性が14.3%、女性管理職も5名に止まっている(2021年6月末時点)ことから、まだまだ改善の余地があります。当社グループでは今後も女性の雇用機会の一層の拡大を図るとともに、女性がより活躍できる働きやすい職場環境づくりに努めていきます。
主な取り組み内容

(育児休暇制度など)

すべての従業員の成長を支援する教育体系の整備
職業訓練を通じた障がい者の自立支援
SDGsの4「質の高い教育をみんなに」は、すべての人に包摂的で質の高い教育を普及させることを目標としています。初等教育から高等教育、職業訓練、生涯教育まで、教育への平等なアクセスを確保し、誰もが社会のなかで十分な役割を果たすために必要な知識や能力を身に付けられる社会をめざしています。
リバーグループは、すべての従業員の成長を支援するために、人材育成プログラムの強化を図っています。廃棄物処理・リサイクルにまつわる法令や規範などを学ぶコンプライアンス教育に注力するほか、成長機会の提供・一体感の醸成を目的とする問題解決力やファシリテーション力の向上のための研修実施にも注力しています。
また、当社グループでは、職業訓練を通じた障がい者の自立支援にも取り組んでいます。複数の事業拠点で、特別支援学校から生徒の受入れ、職業訓練・就労支援活動を実施するなど、障がい者の自立を支援しています。また、障がい者とそのご家族に対し、職場適応に関する支援を行う「ジョブコーチ」を配置するなど、誰もが働きやすい職場環境づくりに努めています。
主な取り組み内容

(新入社員向け研修、廃棄物処理の入門、ISO・安全入門研修、マニフェスト運用に関するグループディスカッションなど)

(OJTを通じた職業訓練)
関連リンク