
総合職として働く社員をご紹介します。|リバーの転職体験記
2018年07月03日

リバーグループでは、数多くの業界未経験者が活躍しています。様々なバックグラウンドを持つ社員の転職体験記を、インタビュー形式でご紹介していきます。
目次
取材を受けた人:加藤 暢倫
2009年4月、新卒で株式会社鈴徳に入社。学生時代の専攻は環境とは無縁だったものの、大学3年生の時に旅行した上海で、鉄くずの山を見たことがきっかけで、リサイクル業界に飛び込む事を決意。これまで9つの部署を経験(経験部署数はグループトップクラス)し、現在は、営業最前線で活躍。あらゆる廃棄物を、適正にリサイクル・最後まできちんと処理する環境をコーディネートしている。
取材した人:リバーグループ広報担当
「地球を資源だらけの星にしよう。」というスローガンを胸に、日々リサイクル業界を駆け回る。箱推し派のため推し設備は決められない。イラストはグループ報で活躍しているリバーグループ非公式キャラクター「りーば君」。
この体験記のポイント
- 旅行で訪れた上海で鉄くずの山を見て圧倒されリサイクル業界に興味を持った。
- 新卒採用は行われていなかったが、自ら電話をかけて面接までこぎつけた。
- 新卒入社をした自分だからこそ教えられること、経験などを、まだ見ぬ皆さんに伝えていきたい。
新卒を募集していない会社に新卒で入社したきっかけ
広報 加藤さんはどのような経緯でリサイクル業界を知ったのでしょうか?
加藤 学生時代の専攻は、経済学部/経営学科と、環境・リサイクルには特段関心は無い学生生活を送ってりました。
就職を意識し始めた大学3年のとき、業界に勤めている親戚と上海に旅行に行ったのですが、そのときたまたま現地で見た鉄くずの山の量に圧倒。「こんな鉄くずがお金になるの?リサイクル?どんな商売なのだろう?」と不思議に思って興味が湧いてきました。
広報 入川聖司さんと同じ体験をされたのですね!
加藤 その後、中田屋株式会社の千葉工場と袖ヶ浦シッピングセンター(現在は閉鎖)を見学させて頂き、環境に対する重要性や今後もなくてはならない業界であること、そして社会貢献にも通ずると思い、この業界に飛び込むことを決意しました。
広報 新卒募集を行っていないリバーへ入社されたきっかけは何ですか?
加藤 自分なりにリサイクル業界のことを勉強していく中で、「鉄といえばリバー」と言われるほど業界内でとても有名な存在だということが分かりました。
益々リバーへ入社したいという想いが強くなりますが、Webサイトを見ると新卒の募集は行ってはいませんでした。そこで直接電話をかけ、何とか面接までこぎつけ、入社に至ります。
9つの部署を経験してきたからこそ見える世界
加藤 仕事に慣れるまではたくさん失敗をしてきましたが、今はその時の経験があったからこそ、現場で作業される方や、お客さんの思いが少なからず分かる様になりました。その時も今も、苦労を経験せずに楽に立ちまわっていれば、将来の自分のスキルアップにはならないと思っています。なので、あまり苦労を苦労と捉えず、楽観主義で仕事に取り組んでいます。
広報 リバーグループは、20以上の拠点がありますが、どんな時にメリットを感じますか?
加藤自分はこれまで9つの部署を経験しているので、拠点による特徴を把握できるようになりました。
自分の所属している拠点ではできないことでも、他の拠点でできることもあると分かり、お客様の課題に対して提案できる領域はとても広がりました。
広報 すごい!ゴミのことで困ったら加藤さんに相談すれば解決してくれそう!
まだ経験していない部署で興味がある所はどこですか?
加藤 興味があるのはタイの日髙スズトクタイランドです。(グループ初の海外拠点として、日本品質のリサイクルサービスを提供。主に日系企業の生産拠点から出る工場発生くずを扱う)また、大阪にあるサニーメタル株式会社や、機会があれば商社への出向も経験してみたいです。
広報 環境が大きく変わる所に興味があるんですね!
加藤 私がこれまで経験してきたことが、異なる環境でどれだけ生かせるのかを試してみたいという気持ちと、これまでずっと中からでしか会社を見たことがないので、外から見たらどのように見えるのか、というのを感じてみたいと思っています。きっと苦労することばかりですね(笑)
戦後最大級の不法投棄事件といわれた香川県豊島(てしま)を訪ねて
加藤 不法投棄を始め、環境を破壊しているのも人であり、その事実は後を絶ちません。自分は、入社して間もない頃、戦後最大級の不法投棄事件といわれた香川県豊島に行ったことがあります。1990年に摘発されたこの事件、汚染された土壌を含む廃棄物の量は90万トン以上で、その撤去には14年もの歳月がかかったそうです。これをきっかけに廃棄物処理に対する規制が強化され、各種リサイクル法が制定されていきました。
戦後最大級の不法投棄事件は、広報誌エクー20号でも取り上げています。
加藤 中には「違法ヤード」といわれる、日本国内のライセンスを取得せずにこの業を強行している悪徳業者が存在し、そのような業者へ廃棄物が流れ、火災や海外での環境汚染に繋がるケースも出てきています。
ライセンスを取得している業者からすると、ニュースで取り上げられている部分も、いない部分も含め、一般の方に悪い印象を持たれてしまう事は非常に残念です。
加藤 そのため、「リバーグループの加藤」と取引していただく方には、私自身が感じてきた業界の必要性などを、誤解の無い様伝えていくこと心掛けています。そういった関係性の中で、これまで鉄くずだけの取引だったお客様が、非鉄や産業廃棄物も出してくださるようになった時は嬉しいです。
広報 加藤さんの誠実さが、お客様に信頼と安心という形で伝わった瞬間ですね!
「適材適所」を整えられるようにしたい
加藤 これからの目標は、この業界を知らない一般の方々にも、この業界が社会にとって重要なものであるということを広め、廃棄物処理業イコール3Kというイメージを払拭することです。
やはり「鉄スクラップ」や「産業廃棄物処理」と聞くと、『汚い』『きつい』『危険』というまさに3Kのイメージを持たれるかと思います。この業界の認知度を上げ、さらにクリーンなイメージを持ってもらうために何をすればいいのかはまだ分かりませんが、自分ができることはどんどん取り組んでいきたいと思います。
加藤 もう一つの目標は、『社内の教育制度の拡充』です。
弊社は入社したらまずは1年間、現場職を経験します。この制度があることで現場で作業されているお客様の気持ちが分かるなど、メリットはたくさんあります。
ですが、これからは良い人材をきちんと育てられるように、総合職は総合職、技術職は技術職と、『適材適所』が整えられた教育制度のベースを作っていきたいです。
プロ野球で活躍した同級生の背中を追って、自分はリサイクル業界のプロへ
加藤 高校時代は365日野球漬けでした。元旦も練習でしたし、高校の文化祭にも出られない生活でした。高校最後の夏には甲子園に出場しベスト4になり(第86回大会)、いわゆる「ダルビッシュ世代」ですが、3回戦目で彼の率いる東北高校を破った時は嬉しかったですね。
高校時代の同級生が2人プロ野球選手になりましたが、私もリサイクル業界のプロを目指して日々の環境の変化にも柔軟に対応しつつ、新しい事も取り入れながら精進していきたいと思います。
広報 加藤さんにとってのリサイクル業界のプロとは?
加藤 “何のためか”を持ち続けられる人です。自分が与えられた役割をしっかりと考えることで、自分の行為が相手のためになる、そういったことをやり続けられる人が、プロだと思います。
広報 ありがとうございます。私も加藤さんのファンになりました!今後も鉄くず小僧の更新も楽しみにしています!