
たった6文字で相手を思いやれる万能挨拶「ご安全に!」って知ってる?
2019年04月25日

資源リサイクル・産業廃棄物処理業のスズトクの若手営業担当のコラムです!! 入社以来スズトク一筋の社員の、生の声をお届けします。
目次
平成最後の鉄くず小僧です!
まもなく元号が変わりますが、昔も今も変わらない鉄鋼業界のものってなんだろう?と考えていた所、そういえば、私が、この業界に飛び込んだ22歳の当時、上司に「挨拶は『ご安全に!』だから」と言われ「なにそれ?」と思ったことを思い出しました。今では、当たり前の様に言っていますが、入社するまでは「ご安全に!」なんて言葉を発した事もなかったので、慣れるまで時間が掛かった事を覚えています。今回は、この「ご安全に!」の挨拶について歴史を紐解いていきたいと思います!
ドイツの炭鉱夫たちの間で使われていた挨拶が由来
「ご安全に!」は、私たち鉄鋼業界をはじめ、建設現場など、“危険な作業を伴う現場”を持つ業界で、広く使われています。調べてみると、その昔、ドイツの鉱山で、炭鉱夫たちの間で使われていた、「ご無事で!(Gluckauf,グリュックアウフ)」という挨拶が由来となっている事が分かりました。
日本で広く知られたのは住友金属工業株式会社がきっかけ
この挨拶を、昭和26年、住友金属工業株式会社(現・日本製鉄)製鋼所製鋼課の大中副長(当時の役職)が、現地で知り、帰国後の昭和28年、従業員へ、現場での安全意識高揚・喚起する、安全啓発策として、「ご安全に!」を挨拶言葉にするよう提言したそうです。そして、相手の無事を願うこの言葉は瞬く間に広がり、「ご安全に!」の挨拶は、鉄鋼業界を中心に、建設業界などへと続き、日本全国へと広がっていきました。
「ご安全に!」の文字は、読んで字のごとく“全て”と“安らか”を組み合わせたものです。そこに、お互い事故に気を付けましょうという、相手を思いやる気持ちが加わり、さらに自分自身の安全意識も喚起させられますから、こんなに前向きな挨拶は、そうそうないでしょう。たった6文字で相手を思いやれ、自身の安全意識も喚起させることができる万能挨拶、皆さんも、様々な現場に行った際には、使ってみてはどうでしょう?
長いゴールデンウイークが始まります。今回のコラムを読まれた方も、外出される方が多いかと思いますが、楽しく過ごしながらも、どうか、お出かけの際は、お気を付けてお過ごし下さい。挨拶は、もちろん。「ご安全に!!」