
トラックに積まれた大量の荷物は、どうやって測るのでしょうか?
2019年01月28日

資源リサイクル・産業廃棄物処理業のリバー若手営業担当のコラムです!! 入社以来リバー一筋な社員の、生の声をお届けします。
目次
新年明けましておめでとう御座います。
初夢は鉄くずに埋もれている夢を!
みたかった、鉄くず小僧です!
本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。
連載コラムも21回目を迎えました。
今回は、私たちリサイクル業者には欠かせない、商売道具と言っても過言ではない、
【台貫(トラックスケール)】について書いていきます。
台貫って?
入社当時、初めて聞く「ダイカン」という呼称に「何それ?普通に、ハカリって言えば良くない?」と、数多くある不明な業界用語の1つになっていた事を思い出します。
(今ではすっかりダイカンと呼んでます。いつの間にか業界に染まってしまった。。。)
そんな「台貫(トラックスケール)って何?」という方の為にも説明を。
一言で言えば「トラックなどの車をはかる大きい秤」です。
台貫(ダイカン)や看貫(カンカン)などとも呼ばれており、車輌の重さやバランスを測定したり、車両に積まれている積載物の重さを計量したり、昨今では、道路交通法で厳しくなって来た、過積載の対策にも役立っております。
型も様々有り、「地上設置型」タイプは、車両が乗り降りするスロープが付き、据付工事も短時間で済む為、移設や仮設にも対応出来ます。
また、同じ地上設置型でも、サイドにガードを設け、泥や雪が溜まり易い場所で、埋もれる事を避けられるものも有れば、環境保全対策に直結した画期的なタイヤ洗浄機能を備えたものもあります。
タイプは変わり、「埋め込み型」タイプは、積載面と地上面がフラットなので、スロープのスペースが必要なく、ピットが深いので泥や水が溜まりやすい場所にも設置可能なトラックスケールとなっています。
他にも、平坦且つ強固な場所であれば置くだけで使用できる「簡易型」タイプも有り、こちらは、移動・移設の可能性がある建設・土木工事現場等に適しています。
ちなみに、人それぞれ意見が分かれると思いますが、個人的に今まで見て来た業界内の台貫は、「埋め込み型」タイプを多く見て来ました。
写真が埋め込みタイプになります。
台貫の中身を見てみよう
突然ですが、皆さん、この下がどうなっているか気になりませんか?
実は、5年前の1月に、とある工場の台貫が、雨水等の影響で、中が腐食しており、正月休みを使って修繕をする事になりました。
そんな5年前の私、鉄くず小僧は、その際、中がどうなっているのか気になり、その修繕に立ち会っておりました。
写真がメインとなりますが、どうぞご覧下さい。
積載ブロックと言われる、覆工板を1枚1枚剥がしていきます
すべて剥がすとこの様になり縦桁のH形鋼と、横の支えのアングル(L字鋼)が見えます。
確かに、腐食(サビ)が目立ちますね。
写真では見えませんが、このH鋼の下に、4点~6点支持で、ロードセルと言われる、
力(質量・トルク)を検出する機械がセットされています。
量れる重さは、60tまで量れるのものも有れば、80t、それ以上量れるものも有ります。
正直、これだけの中身で、なんトンも量れてしまう事に驚きですね。
台貫については、基本的に10kg単位での計量になりますが、1kg単位で計量したい品物(非鉄など)は、小秤が出来る計量器を御用意している工場がほとんどですので、ご安心下さい。
さて今回はここまで。
本年もスタートしましたが、それぞれの工場で、今年も数多くの車両が、台貫に乗る事でしょう。
本年も、来て頂いたお客様1台1台、1人1人を大切に、リバーグループの各工場は、私を含め、皆様をお待ちしております!
重複しますが、本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。