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母と車で人生が変わった。車が大好き営業マンの強くて優しい人生をのぞき見る。|リバーの転職体験記

2021年03月26日

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リバーグループでは、数多くの業界未経験者が活躍しています。様々なバックグラウンドを持つ社員の転職体験記を、インタビュー形式でご紹介していきます。

目次

取材を受けた人:加藤裕一(36)

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2008年2月1日、メタルリサイクル株式会社に入社。車好きが高じて前職では自動車パーツ販売店で販売員をしていた。メタル事業部に配属後、工場内業務を一通り学び、トラックに乗って現場まで取りにいくセールスドライバースタイルの営業を経験。現在は製品加工前のスクラップ廃材等の仕入と販売交渉を担当している。週末はカスタムした愛車でイベントへ参加したり、仲間とツーリングに出かけている。

取材した人:リバーグループ広報担当

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「地球を資源だらけの星にしよう。」というスローガンを胸に、日々リサイクル業界を駆け回る。箱推し派のため推し設備は決められない。イラストはグループ報で活躍しているリバーグループ非公式キャラクター「りーば君」。

この体験記のポイント

  • 前職は過労で倒れて転職を決意。求人募集の貼り紙からリバーグループへ入社。
  • 仕事は在庫管理から販売交渉まで担当。入荷や相場のバランスから儲けを考えている。
  • 趣味の自動車で休日を満喫。意外な自動車好きのルーツ。

命を取るか、お金を取るかの究極の選択で転職を決意

加藤 前職では、車が好きで自動車パーツ販売店で勤務していました。趣味でドレスアップカーやチューニングカーを作っていたので、自動車業界に絞って仕事を探していたのです。当時の主な仕事はタイヤホイール販売でした。高級車や社用車が来たら率先して声をかけたりしていましたね。

私のことを気に入ってくださったお客様がある企業の社長で、大量発注して貰ったことがきっかけで、入社5か月目にはタイヤの販売本数で新人賞を受賞しました。すぐに部下もつき、成績も好調で翌年1月にも2回目の新人賞を受賞しました。

広報 いいスタートダッシュのようですが、なぜ退職を?

加藤 仕事内容は充実していましたが、勤務時間が想定外でした。入社1か月過ぎから、勤務時間がだんだんと伸びていって・・・気づいたら朝8時から深夜2時まで働いていました。商品発注、予約客へのメール送信、車検書類整理、洗車等、とにかく忙しかったです。

とくに夏と冬の繁忙期は休みがありませんでした。入社して8か月のこと、部下の指導中にとうとう倒れてしまいました。「気持ち悪いから休んでくるわ」と言ってそのまま倒れたらしいです。検査結果は過労でした。医者から「命を取るかお金を取るか」と言われ辞める選択をしました。離れて暮らしている母も駆けつけ、「辞めるよね」と念押しで言われました。とはいえメタルリサイクルに入社する当日朝5時まで前職で働いていたのですが (笑)

幼少期からのなじみのあるリバーグループの縁で、メタルリサイクルへ。

広報 そこからメタルリサイクルをどうやって知りましたか?

加藤 休日に家業(当時イチゴと米農家)のビニールハウスの廃棄物を捨てに行く目的で母とリバー株式会社児玉事業所に行きました。実は児玉事業所には何度か行ったことがあって、小学生の頃、付き添いで行ったときに事務所で遊ばせてもらったことがあります。事務員さんにジュースをもらったり、ゲームをさせてもらった思い出があります。

その児玉営業所に捨てに行った時、求人募集の貼り紙を見かけた母が「募集しているよ。」と連絡をくれ、すぐに応募の電話をかけました。そして、実家近くのメタルリサイクルを紹介してもらい、入社を決めました。

作業着とスーツの割合は半々、幅広い業務に携わっている

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広報 現在の担当業務は何ですか?

加藤 製品加工する前のスクラップ廃材や産業廃棄物等(以下、「母材」)の仕入と販売交渉を担当しています。主に解体業者様と仕入の交渉をし、仕入れた母材を商社や湾岸業者様に販売交渉をしています。入社後は産業廃棄物の仕分けや荷受けなど、工場内業務を一通り学びました。その後、産業廃棄物や自動車ガラ(廃車になった車から、フロンガスやエアバック、バッテリー、タイヤ、燃料油、パーツなどが取り除かれた状態のもの)など仕入れ営業を担当し、営業して獲得した母材をトラックに乗って現場まで取りにいくセールスドライバーを経験したあとに、現在の業務を担当することになりました。

他に、製品出荷の段取りも組んでいます。段取りは、工場の製品在庫を把握していないと組めないので工場にいることも増えています。作業着とジャケットの割合は半々くらいですね。今は後輩の相談役にもなっています。

任される責任と、自分で予測をする面白さ

広報 今仕事をしている中でやりがいを感じていることは何ですか。

加藤 販売も担当しているので仕入から販売までの流れを把握する事ができるので「メタルのお財布を預かっているのだ」という責任が出ます。また、どうやって勝率を上げていこうかと、入荷の波や相場を予想しつつ、頭を使うのが面白いです。

広報 仕事で失敗したこともありますか?

加藤 営業時代の失敗談ですが、ガソリンスタンドの地下タンクの入荷があった時のこと。タンクの重さはだいたい1トン半ですが、初めてのことだったので当時は重さが分かりませんでした。精算に時間をかけられない中で、ダスト引きの重量や、水洗浄して中の水がちゃんと抜けているか分からなくて、3トンくらいの重量で仕切り損を出してしまいました。

セメントとか土とかだと処理費がかかるので大損している所でしたが、まだ水だったから良かったです。お咎めも初めての経験だということで部長に「何事も勉強だ。」と言ってもらい、流れました。水だけに。

広報 水だけに(笑)

いじめの連鎖の輪を断ち切ってくれた母と自動車が人生のターニングポイント

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加藤 実は小学4年生から中学3年生までいじめられっこでした。きっかけは、いじめられた女の子を助けたことで、仲の良い友人もいたけど、悪いグループからは睨まれていました。中学3年生になった春、大雨の日のことでした。夕方の下校時に、自転車をパンクさせられサドルも取られていました。傘もなかったので母親に電話をして迎えを待っていました。

当時母親が乗っていた車が日産の高級車で、重厚感のある雰囲気が大人にも背伸びをしたい若者にも人気の車だったんです。いじめていた人たちが車とその車から降りた母を見て「おまえの親かっこいい。」って、憧れのまなざしでした。彼らと段々と話すことが増え、自然といじめがなくなりました。

そして18歳での免許取得後、新車を買うお金は無かったので中古車を探した時に母の車のことを初めて知りました。気がついたら、初めて買った車は母と同じ車の新型でした。今では週末にカスタムした愛車でイベントに参加したり、仲間とツーリングに出かけています。夢はゴールド免許を持つことですね(笑)

広報 ありがとうございます!短編映画が作れそうなほどハートフルな加藤さんの生き様を知れました。人の心に寄り添いながらも勝負を楽しむ加藤さんの今後の活躍を応援しています。