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廃棄物処理法のヒント FAQ

古い建物の解体には注意が必要!?PCBが保管されている可能性も?

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目次

廃棄期限が迫っているPCB

特に、高濃度PCB廃棄物は、期限を過ぎると事実上処分することができなくなります。PCB使用製品やPCB廃棄物の有無を確認して適正に処理しましょう。

PCBは人の体への影響や環境汚染が社会問題になっていることをご存じですか?PCBは、正式にはポリ塩化ビフェニルという化学物質です。燃えにくく電気を通しにくい性質があり、1960年代までは変圧器(トランス)やコンデンサー(蓄電器)、感圧複写紙、印刷インクなど、いろいろなものに使われていました。

1970年代には生産、輸入、使用が中止されていますが、実は、PCBが使用中止となった当時、日本の国内にはPCBを処理する技術や施設がなく、PCBを使っている電子機器などは、自治体が厳重に保管状況を把握した上で、持ち主が保管し続けることになっていました。

現在も地下室、倉庫、屋上などに保管されていたり、中には使用されているものもあります。

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解体前にPCBが使用されているかを調べなくてはいけませんが、その場合どうやって調べたらいいんでしょう?

まず、蛍光灯や電気室などに変圧器やコンデンサーがないかを確認しましょう。機器についている銘板を見れば、PCBを使っているかチェックできます。銘板が読み取れず、メーカー名、製造年、型番だけでは判断ができない場合は、すぐにメーカーに問い合わせたり、専門の業者に問い合わせしたりしましょう。

もしPCBが含まれているものが見つかったら自治体に届け出てJESCOに登録しておくとよいでしょう。


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リバーグループは、2017年に低濃度PCB廃棄物収集運搬業許可を取得。都心に近いエリアでのPCB廃棄物回収を担っています。