
都市鉱山 眠れる宝の山を掘り起こせ!(4-4)
2018年07月20日

目次
さまざまな方法で選別後、製錬所で純度の高い金属に
廃棄物処理・資源リサイクルリバーグループの広報担当です。今日は、使用済みの携帯電話やパソコンなどから、実際にはどのように金属を取り出してリサイクルへとつなげていくのか、ご紹介します。
「ボックス回収」「宅配回収」「拠点回収」など、認定ルートで集められた小型家電は、「小型家電リサイクル法」の認定業者の元へと運ばれてきます。
ここでまず行われるのが、発火などの危険性があり、有害な物質を含む電池などを手作業で外すこと。そして大まかに分解し、シュレッダーで細かく粉砕し、磁力によって鉄を選別します。その後は、振動を利用したり、液体に入れたり、風ではね飛ばしたり、色彩センサーを使って色による選別を行ったり、さらには人間の目で判断して、手で選別したりします。どんな方法をどんな風に組み合わせて選別するのかは、各企業や施設によって異なってきます。ここではリバー株式会社那須事業所(旧NNY株式会社)を例に見ていきます。
リバーグループ
リバー株式会社(旧NNY株式会社)の金属回収フロー
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選別された金属は、種類ごとにそれぞれの精錬業者へと引き渡されます。精錬の方法には、鉄などのように炉に入れて高温で加熱する方法や、金などのように液体の溶剤を利用する方法、銀や銅のように電気化学的な分解を用いる電解精錬などがあります。このような方法で純度の高い金属に精製し、再び電子機器などの原料としてリサイクルされていくのです。
限りある金属資源を無駄にせず、クリーンにリサイクルしていくためにも、よりよく循環させる仕組みづくりとともに、それを広く知らせる活動も大切です。
※写真提供:環境省「エコジン」