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リサイクル最前線 そうだったの?リサイクル

使わなくなったテレビが健康被害をもたらす⁉|自宅で使うエアコン・テレビなど家電製品の正しいリサイクルの方法とは。

2020年04月23日

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みなさんは、自宅で使えなくなったエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機(家電4品目)を捨てる時、処分方法が分からず困ったことはありませんか?長い物では10年以上使用するので、以前はどのように処分したのか、忘れてしまうこともあるかもしれません。

目次

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機(家電4品目)を処分する際には、家電リサイクル法という法律に則って正しく処分する必要があります。チラシやトラック、空き地などを利用した無許可回収業者を利用すると、自分が出した廃家電によって、環境悪化や健康被害をもたらす可能性もあります。そこで今回は、家電4品目のリサイクルについて紹介していきます。

家電リサイクル法の対象4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)をいますぐ処分したい方は、一般財団法人家電製品協会のWebサイトで処分方法をご確認ださい。

廃家電を無許可回収業者へ渡すと環境汚染や健康被害の原因になることも

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自宅にいるときに「ご家庭内でいらなくなったエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機を無料で回収します。」というようなスピーカー放送が聞こえてきたことはありますか?これらのトラック、チラシや空き地などを利用した無許可回収業者に渡すと、正しくリサイクルされているかどうかを確認することができません。家電製品には、フロンや鉛、ヒ素といった有害物質が含まれるので、適切にリサイクルしないと環境や健康に被害を及ぼす可能性があります。

また、最近では違法に回収された家電製品が、輸出業者の手を経て、海外へ売却されていることも分かってきました。集められた家電製品は重機で解体され、解体スクラップとなり船で輸出されます。しかし、保管状況が悪いため、港や航行中に家電製品を含むスクラップが出火し、大規模火災となった事件が起こっています。

環境省の調査によると、日本から輸出された家電製品の一部は、中国やベトナム、フィリピンなどに運ばれていました。現地の人々は、使えなくなった家電を屋外で解体し、鉛を溶かし、焼却することによって、電子部品や金属を取り出しています。中には、子どもが作業することもあり、有害物質を含む煙による健康被害が懸念されています。そして、金属を取り出した後、各地に不法投棄されることもあると言います。

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機(家電4品目)の正しい処分方法とは?

家電4品目を処分する際には、家電リサイクル券を用意し、リサイクル料金を支払う必要があります。新しい製品に買い替える場合、家電販売店には、家電リサイクル券が用意されているため、家電リサイクル料金を支払い、処分を依頼することが可能です。買い替えせず処分するだけの場合、その製品を購入したお店で家電リサイクル料金を支払い、処分を依頼することができます。詳しい処分方法は一般財団法人家電製品協会のWebサイトをご確認ください。

私たちの日常に欠かせない家電製品。その後始末の環境負荷を低減させながら、また使えるようにするしくみを作ることが次の時代を作ることなのではないでしょうか。ひとりひとりが、正しいリサイクルを行うことによって、環境汚染や健康被害を防ぐことができます。次の、次の世代へと、使い終わった家電製品の“その先のこと”を考えてみませんか?

▼家電リサイクルの流れ

リバー加須事業所・千葉事業所市原事業所那須事業所は、家電リサイクル法に関して、家電メーカーからの委託を受けた指定引取場所となっており、郵便局にてリサイクル券をご購入の上、家電4品目を持ち込んでいただくことも可能です。