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リサイクル最前線 そうだったの?リサイクル

車はリサイクルの優等生!?

2017年08月07日

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目次

あなたが手放した愛車がごみになるのは1%以下!リサイクルの優等生

循環型社会の実現に欠かせないのが、廃棄物から使える資源を回収することです。冷蔵庫、テレビ、パソコン、 アルミ缶、スチール缶、ペットボトル…、さまざまなものが法律によって、リサイクルすることを義務づけられています。

ここでは最終処分されるのはわずか1%以下というリサイクルの優等生クルマを例にとり、その現状をご紹介します。

“若者のクルマ離れ”で廃自動車は減っている?

ここのところ、〝若者のクルマ離れ〞が話題になっていますが、実は自動車保有台数は増え続けています。こんなに狭い日本に、日々約8000万台ものクルマが走っているのです。これはアメリカ、中国に次いで第3位、50年前の10倍にもなります。※「世界各国の四輪車保有台数(2014年末現在)」一般社団法人日本自動車工業会
クルマが増えれば、同時に廃車(使用済自動車)も増加します。ここ10年は年間平均約340万台が廃車に。※公益財団法人自動車リサイ クル促進センター

昔からクルマは移動手段としては使用済みになっても、鉄やアルミなど有用な金属は溶かして再び資源にし、部品も取り外して再利用してきました。ただ、その後に残ったシュレッダーダストはリサイクルがしにくく、多くは埋立処分にされていました。

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法規制・情報管理、そしてリサイクル技術の確立

ところが、80年代になると埋立用の最終処分場が不足し、処分費用も増大したため、不法投棄が横行して大きな社会問題になりました。転換点となったのが、 05年に施行された「使用済自動車の再資源化等に関する法律」(自動車リサイクル法)。使用済自動車から出るごみを減らして更なるリサイクルを図ることを目的とした法律です。

ユーザーはクルマを購入するときにリサイクル料を支払い、手放すときには引取業者への引渡が義務づけられました。一 方、使用済自動車の引取・解体・破砕を 行えるのは許可を受けた業者のみであることも規定。処理が困難なフロンガス、エアバッグ、シュレッダーダストは排出業者(自動車メーカーや輸入業者)の責任で処分することとなりました。

そして、所有者の手を離れてから処分されるまでの経過は「電子マニフェスト」という情報システムで一括管理。これにより不法投棄は大幅に減ったのです。

法律施行前は80%程度だったクルマのリサイクル率は、施行から12年が過ぎた現在、目標値の95%を超えて99%以上に。以前は埋め立てていたシュレッダーダストのリサイクル技術を確立する一方、長く乗れるクルマの開発や、リサイクル しやすい設計などの研究の成果でもあります。

使用済み自動車のリサイクルならリバー株式会社

リバーグループは、使用済み自動車の引取からフロン回収・解体・ 破砕までをワンストップで行っております。また、鉄・非 鉄金属スクラップの仕入・加工・販売や、中古自動車・自動車部品の仕入・販売なども行い、2012年には埼玉県優良産廃処理業者に認定されました。廃自動車のお持ち込みや、引き取りも対応しています。